マイホームの思い出は掃除から

マイホームを持つことになったとき、子ども達は小学校低学年でした。住居が決まったあとのある天気の良い週末、子ども達を連れて入居前の家の掃除に行きました。子ども達にとっては初めて見る家です。もちろん、中にはまだ何もモノがありません。半日過ごすつもりで、掃除用具と一緒にお昼やおやつも持って出掛けました。それぞれが出来る範囲での掃除を分担して行います。スペースを占めるモノがないので掃除もはかどります。掃除した和室の畳の上に集まって、持参したランチを食べました。畳の上でピクニックのような光景です。ここがこれから自分たちの家になるのかと、子ども達もだんだんと気持ちがこもっていくようでした。また一仕事したあと、おやつも食べました。子ども達は作業の合間に近隣を回って様子を見に行ったりもしていたようです。夕方に近づき、ひと通りの掃除も終えてきれいになったら、家中の戸締まりを全員で済ませます。家で過ごした時間は家族に共通する一生の思い出になります。空っぽの家の掃除から共有した思い出はかけがえのないものとなっています。